「睡眠導入剤」って何?副作用はある? 知っておきたい、薬の効き目や服用方法

不眠に深くお悩みの方なら、一度は睡眠薬の使用を考えたことがあるかも知れません。

今回は筆者自身の過去の体験をもとに、世の中にある「睡眠導入剤」の種類や効き目、気になる副作用などについてご紹介します。


「睡眠導入剤」って?睡眠薬とどう違うの?

「睡眠薬」と「睡眠導入剤」、結論から言うとその2つに明確な線引きはありません。ただ、睡眠導入剤はその名前のとおり、【睡眠の導入を手助けする】=眠りの中でもとくに「入眠」を促進する力のあるお薬、というニュアンスになります。

睡眠導入剤の効果は?

睡眠導入剤の効果は、まず心をリラックスさせること。睡眠導入剤は、感情を安定させ、覚醒中枢の働きを弱めることで、眠りやすい状態を作ります。

また、脳内のGABA受容体に働きかけることで、脳の活動を休ませ、眠りを促進します。

睡眠導入剤にはどんな種類がある?

・ベンゾジアゼピン系

現在主流の睡眠導入剤で、抗不安剤としても使われるジャンルの薬剤です。微妙な構造の違いによって効き方が変わるため、多くのバリエーションがあります。

・非ベンゾジアゼンピン系

ベンゾジアゼンピンに似た働き方をバリエーションで、副作用が少ないなどの理由から処方されることがあります。

・抗ヒスタミン系

上の2つとは作用がやや違い、「アレルギーの抑制薬が眠気を引き起こす」という副作用を逆手に取ったものです。
市販で有名なところでは、「ドリエル」などもこちらにあたります。

睡眠導入剤の効果的な使い方は?

・一時的な不眠症に対して、短時間投与する

ストレスなどによる一時的な不眠症に対して、睡眠導入剤の短期間の投与は効果的です。

・「中途覚醒」タイプには作用時間の長いものが効果的

夜中、寝ている途中で目が覚めてしまうタイプ(中途覚醒タイプ)の方には、より作用時間の長い薬が有効です。

・短期間の処方が良い

睡眠導入剤は飲み続けると効果が薄れたり副作用が強くなるので、頓服として短期間に使うことが好ましいです。連続して飲む場合は、その期間を2週間以内にするのが望ましいとされています。

睡眠導入剤に副作用はあるの?

睡眠導入剤には、いくつか気になる副作用があり、正しく理解しておくことが必要です。

・効果の「持ち越し」

睡眠導入剤の効果が続き、日中まで眠気が残ってしまうことがあります。眠気だけでなくだるさや倦怠感、ふらつきなども生じることがあり、日常生活に支障が出るケースもあります。

・眠りが浅くなる

睡眠導入剤で眠りに入った場合、眠りが浅くなりがちです。このため、なるべく作用時間の短い薬が望ましいとされています。

・記憶がなくなる

睡眠導入剤を飲むと、眠りに入る前の記憶がなくなることがよくあります。睡眠導入剤を飲んだら、他のことはせず、すぐに眠るべきです。

・アルコールとの危険な相互作用

アルコールと睡眠導入剤を一緒に飲むと、作用が強まり過ぎて危険です。

原則としてアルコールとの併用は禁じられています

 

そして、副作用と共に気になるのが「依存症」についてです。

睡眠導入剤と「依存症」

睡眠導入剤に普段から慣れてしまうと、「導入剤を飲まないと眠れない」と考えてしまうようになりがち。また「離脱症状」といって、飲み続けた薬を突然やめることで起こる副作用もあり、それが一層、導入剤をやめることを難しくしています。

また、睡眠導入剤はどれも、一定期間飲み続けると効き目が薄くなるという性質があります。そのため、効き目を出そうと、量を増やしてしまうことも問題のひとつです。

まとめ

  • 睡眠導入剤は「入眠を助ける」お薬
  • 短期間の使用が効果的
  • 副作用をきちんと理解する
  • 長い間の使用、大量の使用は依存症のリスクを高める

睡眠導入剤はあくまでも「眠りに入ることを助ける」ものであり、長い期間飲み続けたり、量を不用意に増やすことはしないということを認識しておきたいですね。

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